恋人に裏切られると、本当に悲しくてやりきれない気持ちになりますよね。そして、相手から「悪かった、やり直そう」といわれて、二人で頑張っている人もいるでしょう。でも、その過程で裏切った側が
「もうダメ、限界」
と、二人の関係に終止符を打つことも少なくないようです。これは一体どういう事なのでしょうか。今日は、恋人に裏切られたり傷つけられたときの対処法を述べてみたいと思います。
■針のむしろに座らせてはダメ
裏切られると、どうしても被害者と加害者という図式が出来上がります。これはある時点までは仕方ないことですが、いつまでもその図式のままでいると、加害者の側が苦しくなってしまいます。
よくあるのが「信頼を回復するためにはそれなりの行動を取らないとダメ」といい、相手の行動を規制するものです。(例えば友達と飲みに行ってはダメ、連絡はマメにするなど)最初の数カ月は、相手も裏切ったのだからと条件を飲んで行動しますが、長期化するといつまでこの生活が続くのか先が見えなくなってしまい、大変苦しい状況に追い込まれます。そして、苦境を漏らそうものなら
「どうして!?私のほうが苦しいのよ!裏切られたんだから、これくらいは耐えてよ!!」
と、さらにどうしようもない結果を招いてしまうことも少なくありません。確かに、裏切られた側はとても苦しい日々を送っています。でも、その苦しさは相手の行動のみで解消される訳ではないのです。
■苦しさを深く見つめると
行動を規制する段階では、まだ怒りの気持ちが全面に出ています。裏切られたのですから怒りの感情があるのは当然ですが、その怒りの感情を構成するのは、怒り以外の何かなのです。
寂しさかもしれませんし、悲しさかもしれません。寂しさや悲しさは、なかなか表に出てこない感情です。それは、自分の足をひっぱるもので、行動の源になるものではないからです。怒りは行動を起こさせやすい感情といえるでしょう。とはいえ、怒りに任せた行動を取り続けていると、本来の寂しさや悲しさがいつまでも解消されないので、
「自分で自分を見捨てている」
という、なんともアンビバレンツな状況に陥っていきます。
■自分の本当の気持ちと仲良くする
これが一番難しいのです。寂しい、悲しいは、見たくない気持ちであることが圧倒的に多いのです。しかし、この作業を怠ると、後からその気持ちがモンスターと化してしまいます。モンスターとなった気持ちをコントロールするのは、どんなスーパーマンの恋人でも難しいのです。自分の気持ちと仲良くするのはきっかけが必要ですが、その機会を逃さないでください。
■自分の気持ちを、わたしメッセージで伝える
人との会話は、大まかに分類して「わたしメッセージ」と「あなたメッセージ」と二つに分けることが出来ます。「わたしメッセージは」主語を一人称にするもので、「あなたメッセージ」は主語を二人称にするものです。
例えば、待ち合わせに相手が遅刻したとします。そんな時、どんな言葉を掛けるでしょう。
わたしメッセージでは
「私、あなたがこないから心配しちゃった」
あなたメッセージでは
「遅いわよ、どうして連絡の一本もよこさないの?」
あなたメッセージでは、どうしても相手に対する非難が含まれるのはおわかりでしょうか。
自分の気持ちを伝えるときは、相手に受け入れられやすい、わたしメッセージで伝えてみましょう。
■別れもアリ
好きだけど、裏切られた事実がとても辛く苦しい時は、思い切って別れを切り出すのもいいと思います。苦しい感情に支配されて、相手をコントロールし続けるより別れたほうが前向きに人生を歩くことが出来ます。
いかがでしたか、恋人に裏切られたとき、いかに自分の気持ちと仲良く出来るかが鍵だとおわかりいただけたでしょうか。怒りに無駄なエネルギーを注ぐよりも、自分の気持ちを見つめ直すことで解決することがあるのです。これからも、いい恋愛をしていってくださいね。(宇野未悠)
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